奈良ブロック・春闘報告
●政策運動の正当性を裏付け!●
◇ワーストワンの出荷量でトップ水準の労働条件確保!◇
2018年5月15日、第4回奈良集団交渉が行われ18春闘が労使合意のもとで円満に妥結しました。妥結内容は、賃上げ7,000円、日々雇用労働者賃上げ500円(日額)、福利厚生資金8万円、一時金130万円、輸送運賃大型5万5千円、バラ輸送運賃510円/tの値上げという大きな成果をあげました。
また、一時金については年間130万円に満たない企業について、130万円をベースに増額することが確認できました。
この間の課題であった生コン工場に出入りする関連企業(ミキサー輸送会社、バラ輸送会社)の運賃引き上げができたことが、この18春闘の特徴点でもあります。
制度要求についても大きな前進がありました。共同輸送事業の確立をするとともに、年収600万円を最低賃金とし、年収760万円をベース賃金として格差是正および賃金改定を行うこともこの春闘で確認。関生支部が方針として掲げる、生コン産業においての同一賃金同一労働の実現に向け大きな一歩を踏み出すことができました。
職場での困りごと、一緒に解決します。「他人の痛みは我が痛み」の精神で このような成果の背景にあるのは、この間の労使の業界再建に向けた取り組みの効果だと考えています。
昨年より、生コン価格の値上げを実施し、17,200円の値上げが浸透していることで生コン工場の利益が大幅に上がっています。全国でもワーストワンの生コン出荷量の地域でありながら、全国でもトップ水準の労働条件が確保できていることが関生支部の政策春闘の正当性の裏付けにもなっています。
協同組合運営を積極的に推し進めるなか、連合会の構築ができ県内全体の底上げにも多大な影響を与えています。今後も業界安定に向けた取り組みを強化し、18春闘での成果にブロック組合員が確信をもち、さらなる労働条件の前進に繋げていきます。
【 くさり7月号より 】